災害時は電話回線がパンクして、家族と連絡できなくなる可能性があります。
外出中に被災して、家族の誰とも連絡がつかない……。
このような状況にはなりたくないものです。
そこで、今回は被災時に備えて、家族との連絡方法をまとめてみました。
大災害では電話は通じなくなるもの
南海トラフ地震では携帯電話の9割以上が通信制限の影響を受けるとされています。
復旧には数日〜数週間はかかるとも予測されています。
万が一、家族がバラバラのときに被災したとして、事前に何らか対策しておかないと一切、連絡が取れなくなり長期間、離れ離れになる可能性もあるわけです。
東日本大震災のときの通信規制
- 固定電話:80〜90%
- 携帯電話:70〜95%
出典:総務省「大規模災害時の非常用通信手段 在り方に関する研究会」
複数の連絡手段を確保しておきたい
被災時、電話はあまりつながらないと想定して、ほかの連絡手段も用意したいものです。それも、その連絡手段もつながらない可能性を考えて、複数用意しておくことをおすすめします。
メールは意外とつながる
過去の災害では、メールは送受信に時間はかかるもののつながりました。最近はあまりプライベートで使う機会は少ないかもしれませんが、家族や友人ともメールを交換しておくほうがよさそうです。
SNSは必須の連絡ツール
実は、SNSは災害時でも比較的つながりやすいことが証明されています。LINEをはじめ、TwitterやFacebook、Instagramなど普段、家族が使用しているSNSは一通り登録しておくのがおすすめです。
災害伝言サービスもある
大規模災害では家族の安否確認のために、無料の伝言サービスが開設されます。いくつか種類があるので、被災する前に試してみてどれが使いやすいのかを、家族と話し合っておくといいでしょう。
災害伝言サービスは毎月1日と15日などに体験できます!
災害伝言サービスの種類と使い方
災害伝言用ダイヤル
電話番号をキーとして、伝言の録音・再生ができるサービスです。
▼ 使い方
- 「171」にダイヤルする
- 録音なら「1」、再生なら「2」を押す
- 電話番号(被災地の固定電話、携帯電話番号)を押す
災害用伝言板(web171)
電話番号をキーとして、インターネット上に伝言を残せるサービスです。
▼ 使い方
- 「web171」にアクセスする
- 電話番号(被災地の固定電話、携帯電話番号)を入力
- 書き込みなら「登録」、閲覧なら「確認」を押す
災害用伝言板(各携帯会社)
各携帯会社も、災害時には災害用伝言板のサービスを開設しています。
▼ 使い方
- 各携帯会社HPにアクセスする
- トップページから災害用伝言板を開く
- 案内に従いながら利用する
遠方の親戚を緊急連絡先にするのもいい
災害時、被災地域では電話がつながりにくくても、遠方(被災地域外)から被災地域には連絡のつながることがあります。情報の中継に使えるので、遠方の親戚とも相談しておくといいでしょう。
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