人は「水」がないと生きていけません。だからこそ、水の備えはとても大切です。
いざ災害が起こると、ときには1カ月以上にわたり断水することも……。
今回は、災害時に水道が復旧するまでの期間と、飲料水・生活用水の備蓄についてご紹介します。
水道水の復旧までは3日から1カ月
過去の事例では災害時、断水が復旧するまでに最短3日、長いと1カ月以上かかることがありました。今後、発生が予想される震災でも、1週間以上の断水が起こるだろうとの見込みです。
▼南海トラフ地震の断水被害予測(断水人口)
- 当日:3,440万人
- 1週間後:1,740万人
- 1カ月後:460万人
出典:内閣府「南海トラフ巨大地震の被害想定について(第二次報告)」

地区によっては1カ月以上、断水の続くこともありえます。
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飲料水は1週間分は備蓄しよう
- 飲料水:1人あたり1日2L(1週間分14L)
流石に、一般家庭で飲料水を1カ月以上確保するのは難しいので、「1週間」を目安に備蓄しておくといいでしょう。1人あたり1日2L(1週間分14L)の計算で、家族分用意しておくのがいいです。
備蓄用の「5年保存水」もありますが、飲料水であればローリングストックでも大丈夫。ペットボトルに水道水(カルキ入り)を貯めれば、常温でも3日ほどは飲料水として飲むことができます。
▼ ローリングストックはこちらで解説!
1人あたり1日2Lの理由
成人男性の場合、1日に排出する水分量はおよそ2.5L。食事からも水分を摂取できることを考えても、1人あたり1日で最低2Lは飲料水から摂取しておく必要があるわけです。
生活用水は賢く貯めておこう

飲料水のほかに、トイレや洗濯、食器洗いなど日々、さまざまな場面で水(生活用水)を使います。断水で水が使えなくなると不便になるので日頃から賢く貯めて、備えておきましょう。
トイレの水は、下水道が使えるようになるまで流すのNG!
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ポリタンクやペットボトルに貯水
日頃から水道水の水をポリタンクや、ペットボトルに貯めておくといいでしょう。災害時、ポリタンクやペットボトルは使い終わったら、そのまま給水時の運搬容器としても使えます。
- 水道水を入れたら、3日間は飲料水に使えるので保管しておく
- 4日目に生活用水として使用して、空いた容器に新しい水を入れる
このサイクル(ローリングストック)を続ければ、無理なく災害時に備えられます。
お風呂の湯はすぐに抜かない習慣
お風呂の残り湯は災害時、生活用水として再利用できます。すぐに抜かず、次にお湯を張るまで残しておくといいでしょう。ふたを閉めておけば、浴室にカビが生えるのは予防できます。

残り湯は雑菌が増えやすいので、絶対に飲まないように!
災害時の応急給水拠点を確認しておく
飲料水・生活用水の貯水は大切ですが、断水が長引けばいつかは足りなくなります。
自治体ごとに断水時の「応急給水拠点」が定められているので、あらかじめ確認しておくと災害時、慌てなくてすむでしょう。応急給水拠点は担当区域の水道局のHPから確認できます。
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